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井戸兵庫知事、世界景気「リーマンショック時とは違うでしょ」 衆院解散には否定的

 兵庫県井戸敏三知事は30日の定例記者会見で、安倍晋三首相が現在の国内外の景気について2008年のリーマンショック前に似ていると評したのを念頭に「リーマンショックのときと同じかと言われると、それは違うでしょ」と述べ、首相の見方は悲観的すぎるとの認識を示した。理由として「アメリカは利上げを検討するほど経済は回復している」などと指摘した。

 安倍首相が消費税率の引き上げを再延期する方針が伝わっている点については、「景気の先行きに対する非常に大きな懸念を示されて、思い切った対策を打とうと、その思い切った対策の1つが消費税率の引き上げを2年半見送ろうということだと思う」との解釈を示した。

 もっとも「私の持論は別ですが」とも述べ、発言に含みをもたせた。一方で「大局的なご判断だと思うので、わたし風情がコメントすべきでなく、見守らせていただくべきだと思っている」と首相の景気認識に対する積極的な反論を避けた。

 解散総選挙の是非については「7月に控える参院選のテーマにすることでも国民に理解を求めることはできないわけではないと思う」と指摘。消費税率引き上げの再延期に「(衆院選は)絶対条件ということではないのではないか」との見方を語り、衆参同日選などには否定的な見方を語った。

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