神戸経済ニュース

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NHK「べっぴんさん」で観光誘致 自治体主導で協議会設立

 神戸市は27日に「『べっぴんさん』推進協議会」の設立会議を神戸市内のホテルで開催する予定を発表した。2016年秋から17年春にかけて放送するNHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」は、神戸市中央区の子供服店「ファミリア」の創業者である故・坂野惇子さんをモデルに制作。ドラマの放送をきっかけとした観光誘致や地域経済の活性化を狙う。

  発起人には久元喜造神戸市長井戸敏三兵庫県知事、小田倶義・公益財団法人神戸ファッション協会会長(イズム=神戸市中央区代表取締役)、岩田弘三・神戸商工会議所副会頭(ロック・フィールド社長)が名を連ねる。協議会は自治体の関係者のほか、神戸の財界や宿泊・観光関係者らで構成する予定。27日の設立会議には久元氏や金澤和夫兵庫県副知事、関係する企業、自治体関係者など数十人が出席するという。

 NHKのドラマを巡っては1977年秋から78年春に放送した「風見鶏」をきっかけに神戸・北野の街並みが注目され、異人館ブームにつながった。調査会社ビデオリサーチによると「風見鶏」の平均視聴率は38.3%台、最高視聴率は48.2%台だった。一方、2012年に放送した「平清盛」について井戸氏が「画面が汚い。鮮やかさがない」などと発言して波紋を呼んだ経緯もあった。「平清盛」は最高視聴率が17.8%だった。

 もっとも、依然として相対的に優位な地位は保っているが、メディアとしてテレビの影響力はしだいに低下している。テレビをきっかけとした観光誘致に補助金や会議費などを投入する意義も、今後は改めて議論になる可能性がある。

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