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住友ゴムの1〜3月期、純利益2.2倍 原料安と有価証券売却益で

 住友ゴムが10日発表した2016年1〜3月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.2倍の167億円だった。原油安を受けた原料価格の下落に加え、80億円の有価証券売却益を特別損失に計上したことが寄与した。5億円強の自主回収関連費用を計上したが、これを補った。

  売上高は1%減の1826億円だった。タイヤ事業は国内が堅調だったが、海外ではアジアを中心とした自動車の需要減速が影響した。一方で営業利益は13%増の136億円。原料の仕入れコストが下落したほか、販売数量全体が減る中で高採算の製品が伸びたのが寄与した。

 2016年3月期の連結業績予想は据え置き。引き続き純利益は前期比2%増の570億円などの見通しとした。

 同日発表した子会社であるダンロップスポーツの16年1〜3月期連結決算は、最終損益が1億2100万円の黒字(前年同期は7億9500万円の赤字)だった。ゴルフクラブが好調だったうえ、円高進行による仕入れコストの減少などが寄与した。売上高は微増の171億円、営業損益は8億400万円の黒字(前年同期は4億7700万円の赤字)だった。

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