神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

シスメックス子会社の転移性大腸がん検査、欧州で臨床へ 規格マークを取得

 シスメックスは同社の子会社が開発を進める血液を使った転移性大腸がんの検査が、欧州で義務付けられた安全基準認証「CEマーク」を取得したと発表した。同検査は研究用として既にスペイン、ドイツの病院で運用している。今回、安全基準条件を満たしていると認証を受けたことを示し、臨床用として活用できるようになる。

  この検査は子会社のシスメックス・アイノスティクス(ドイツ・ハンブルグ)が独メルクと共同で開発した。変異するとがんになることが知られる「RAS遺伝子」の状態を、血液の採取によって調べる。患者から取得したがん組織を調べる生体検査に比べ、身体的な負担が大幅に減る。

 部位によっては、生体検査のための組織を取得しにくいケースもあり、代替手段として血液検査を利用できるようになる。さらに治療法を迅速に決められるようになる利点もあるという。

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved