神戸経済ニュース

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神戸製鋼、栃木・真岡の発電事業で約760億円調達 プロジェクト・ファイナンスで

 神戸製鋼所は31日、栃木県真岡市で計画している都市ガスを燃料とした発電事業で760億円程度を調達すると発表した。資金調達の手段は、借り受ける企業の信用力でなく、資金を投入する事業の信用力をもとに融資を受ける「プロジェクト・ファイナンス」を採用。幹事銀行は、みずほ銀行三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行が務める。

  発電事業は電力の販売先が決まっていれば安定的な収入が得られる。このため収益が鉄鋼や非鉄金属の市況に左右されやすい神戸製鋼の信用力で資金調達するよりも、発電事業を対象に融資を受けた方が有利に資金調達できると判断したようだ。また格付評価の際にも、発電事業と結びついた債務であれば、神戸製鋼自体の信用力に影響しないと判断される見通しという。

 資金は、神戸製鋼が真岡市での発電事業の運営会社として設立した「コベルコパワー真岡」(栃木県真岡市)が借り入れる。31日に幹事らと調達契約を結んだ。

 計画ではガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)で発電し、出力は発電機2機の合計で124万8000キロワット。2019年後半に1号機が稼働する予定だ。

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