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三ツ星ベルトの4〜12月期、純利益3%減 為替差益が減少

 三ツ星ベルトが5日発表した2015年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比3%減の46億円だった。前年同期に10億円超計上した為替差益が、今期は5700万円にとどまった。自動車向けは国内外とも苦戦したが、海外向けには一般産業用ベルトの拡販が奏功。営業利益は12%増の62億円だった。

 売上高は3%増の515億円だった。一般産業用ベルトは米国や中国で農機具向けが伸びた。半面、自動車向けはロシアと東南アジアで減少。米国では前年同期並みだった。ただ円安が押し上げる形で円換算値では前年同月を上回り、増収を確保した。建設資材も土木関連が伸びた。

 業績が順調に推移したのを受けて、16年3月期の連結純利益見通しを引き上げた。前期比19%減の50億円を見込む。従来予想は46億円だった。売上高の予想は前期比1%増の670億円に据え置いた。期末9円配とする配当計画も据え置き。年間では前期比2円減配の18年になる予定だ。

 併せて18億円、または発行済み株式数の3.1%に当たる200万株の自社株買いの枠を設定すると発表した。取得期間は6月30日までとした。

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