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JFEテクノリサーチが医薬品分析に本格参入 神戸医療産業都市に拠点

 JFEホールディングス傘下のJFEテクノリサーチは19日、医薬品分析に本格参入すると発表した。医薬品の安全性や有効性を評価する需要の高まりに対応する。神戸医療産業都市(神戸市中央区)と同社の千葉事業所と、2カ所に先端医薬品解析センターを設置。国際規格に沿った高い精度の分析環境と最新鋭の機器を導入し、4月にも本格稼働を目指す。

 同社は2011年2月に営業担当者1人が在籍する形で神戸医療産業都市に進出していたが、今回拠点を拡充する。医薬品医療機器等法に基づく管理基準を満たしたうえ、国際規格のISO17025を取得し、分析や評価の信頼性を確保する。最新鋭の核磁気共鳴装置(NMR)など分析装置をも備え、不純物の構造解析や有効成分の純度分析といった、複雑な分析を医薬品メーカーや材料メーカーなどが外注できるようにする。

 10年4月に設立した同社の前身は川鉄テクノリサーチなど3社。幅広い分野の材料や素材の分析や評価を手がける。安全志向の高まりを背景に、医薬品の規制が厳格な欧州連合(EU)規格への統一が世界的に進みつつある。さらに国内ではジェネリック医薬品(特許切れの後発品)の普及で新薬との差異を厳しく分析する動きが広がりつつある。このため医薬品分野の市場拡大を見込んだようだ。(写真はJFEテクノリサーチが入居する神戸医療機器開発センター=JFEテクノリサーチの発表資料より)

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