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神戸市と阪神電鉄、共同で六甲山の森林整備 協定を締結

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 神戸市と、阪急阪神ホールディングス傘下の阪神電気鉄道は18日、共同で六甲山の森林を整備することで協定を結んだと発表した。スギやヒノキなど人工林の間伐(かんばつ)や、遊歩道を設置するなど、ハイキングなどでの使いやすさや眺望を改善し、観光資源としての六甲山の価値を高めるのが狙い。六甲山の約半分を占める私有林でも国や県の制度を活用した森林整備を進めることで、防災面での機能も強化する。協定は5日付で締結した。

 阪神電鉄が1927年に六甲山の土地約250ヘクタールの土地を取得したのをきっかけに、六甲山の観光開発が本格化した経緯がある。阪神電鉄六甲ケーブルや六甲山上循環バスを運営する六甲山観光(神戸市灘区)の親会社でもある。神戸市が森林整備の方針を策定し、国や県との調整を担当。阪神電鉄は 自社の森林保全や地域活性化、自治会との調整などを担う。

  62ヘクタールある現在手入れされていないスギやヒノキの人工林は、間伐などを実施して将来、広葉樹や下草なども育つようにする。コナラやアカマツの森林では、アセビの繁茂によって枯れた下草を再生。山崩れなどの可能性を抑えると同時に、多様な生物が住みやすい環境作りを目指す。東西に広がる全山縦走路に対し、将来には散策路を南北に設けて回遊性を高め、六甲山の森林への親しみやすさを高める計画としている。

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