川重とシスメックス、共同出資のロボット会社が米現地法人 今月から営業開始
川崎重工業とシスメックスは13日、両社が折半出資して設立したロボット事業会社のメディカロイド(神戸市中央区)が米カリフォルニア州シリコンバレーに現地法人「MEDICAROID」を設立したと発表した。今月から営業を始めた。現地法人は神戸のメディカロイドと連携し、米国で医療用ロボットの開発や営業活動、米食品医薬品局(FDA)からの認可取得などを手がける計画だ。
現地法人はメディカロイドが全額を出資し、昨年10月9日付で設立していた。社員数は8人とした。米国は医療用ロボット市場の過半を占める世界最大の市場。情報技術(IT)と医療を結びつけた医療技術の集積地であるシリコンバレーに拠点を持つことで、情報収集にもマーケティングにも地の利を生かせると判断したようだ。
日本でも患者に負担が少ない手術として、ロボットを利用した手術が増える可能性が高い。現地法人で収集した情報を、今後国内向けに開発するロボットにも積極的に取り込みたい意向とみられる。