神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

阪急三宮駅ビル、11日に店舗が閉店 新ビル計画は4月以降か

 阪急電鉄神戸三宮駅ビル「神戸阪急ビル東館」(写真)に入居する全店舗が11日の営業終了後に閉店する。阪急電鉄持ち株会社である阪急阪神ホールディングス(HD)は、かねて同ビルを建て替える方針を示していたが、ようやく計画が動きだす。ただ、阪急阪神HDは当初2016年3月期中に発表するとしていた新しい駅ビルの建設計画を、現時点では発表していない。計画の発表は4月以降になるようだ。

f:id:gaku-tokyo:20160101151337j:plain

 現在の駅ビルは1995年に発生した阪神淡路大震災の直後に作られた仮設のビルで、書店や飲食店、スーパーなどの店舗が営業している。1936年に完成した、もともとの神戸阪急ビルは震災で被害を受けたのを機に解体。駅ビル側面には半円形の開口部があり、その中に電車が入ると阪急三宮駅(当時)のプラットホームがあった。神戸の玄関口を象徴する建築との指摘もあり、外観の復活を望む声は根強い。

 15年12月31日付の神戸新聞朝刊は阪急阪神HDの角和夫社長のインタビュー記事を掲載。記事によると角氏は「16年度の早い時期に当社の構想を示したい」と述べている。高さ100メートル超のビルに宿泊に特化したホテルなどを入居させる案が有力のようだ。将来は神戸三宮駅を地下化し、神戸市営地下鉄の山手線と相互乗り入れすることも「夢として持ち続けたい」と語ったとしている。

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved