神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

もうすぐバス来る? 神戸市バスの位置を追跡、2月から実証実験

f:id:gaku-tokyo:20151223103922p:plain

 神戸市は22日、外国人向け災害情報提供などを協議する社団法人のゲートウェイ・アップ・ジャパンや本田技研工業(ホンダ)などと共同で、バスの現在位置を追跡して公開する「バスロケーションシステム」の実証実験を2016年2月に始めると発表した。スマートフォンスマホ)のアプリで次に来るバスが現在どこを走っているか確認できるようになる。まず中央区の「貿易センター」と北区の「しあわせの村」を結ぶ66系統で導入し、4月末までの実験結果を踏まえて全路線への本格展開を判断する。(写真はアプリのイメージ=神戸市の発表資料より)

 市バス66系統で運行する28台には、「V2Xユニット」と呼ぶ車載機を新たに搭載してバスの位置情報を収集、配信する。バスロケーションシステムは民間バス会社の一部などで既に本格展開が始まっているが、神戸市によると政令指定都市の市バスとしては初めて導入するという。実証実験は神戸市、ゲートウェイ・アップ・ジャパン、ホンダのほか、住宅地図のゼンリン子会社であるゼンリンデータコム、PCIソリューションズ(東京都江東区)、ソフトバンクが共同で実施する。

 V2Xは車載用のwi-fiルーターのため、携帯電話網に接続することでバスの位置特定に加えて、使い方次第では運転手や乗客向けの情報配信や通信にも利用できる。このため、車内広告の掲示(デジタルサイネージ)や車外カメラの設置などの活用に実験を順次拡張する予定という。将来的にはバスを拠点とした大規模災害時の情報伝達のあり方なども検証する計画もあるとしている。

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved