神戸経済ニュース

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神戸港の輸出入総額、2カ月連続で前年比減 鉱山用機械など急減速・11月

 神戸税関が17日に発表した11月の貿易統計速報では、神戸港を通じた輸出額と輸入額の総額が6919億円と、前年同月比で3.8%減少した。2カ月連続で前年同月を下回った。昨年10月と比べて 輸出が6.7%減、輸入が0.6%減といずれも減った。なかでも建設用・鉱山用機械の輸出が急速に減少した。エネルギー価格の下落を受けて米国や中東で資源開発の動きが減速した影響を受けたとみられる。

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 輸出額の総額は4295億円だった。前年同月割れは2カ月連続。このうち中国向けの輸出は925億円で、7カ月連続で前年同月を下回った。品目別では原動機が前年同月に比べ93億円(約34%)減少した。建設用・鉱山用機械も88億円(約35%)減少したという。

 輸入額の総額は2624億円で、わずかながら2カ月連続で前年比減だった、このうち中国からは771億円で、3カ月連続の前年同月割れ。中国からは有機化合物や「がん具および遊戯用具」などが落ち込んだようだ。半面、中国を含むアジアからの輸入額は4.4%増の1439億円で、11月としては過去最高になった。差し引きで輸出超過が続き、神戸港の輸出超過額は1670億円と前年同月に比べ12.8%減少した。

 神戸港の輸出入総額が全国に占める割合(国内シェア)は5.6%と、前月に比べて0.3%低下した。月間の平均為替レートは1ドル=121円34銭と、前年同月の111円43銭から9円91銭(8.2%=IMF方式)の円安・ドル高だった。

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