神戸経済ニュース

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阪神、魚崎〜芦屋間の下り線を高架化 12月12日に

 阪神阪急ホールディングス傘下の阪神電気鉄道は9日、高架化工事を進めている阪神本線の魚崎〜芦屋間で、12月12日始発から下り線(神戸三宮方面行き)が新設した高架橋上を走ると発表した。今後は上り線(梅田方面行き)の高架橋建設に取り掛かる。阪神電鉄と共同で事業を進める神戸市は、地元の理解を得る目的で近隣順民を対象とした「高架切替ウォーク」や小学生向けに新駅舎の見学会などを開く計画だ。

 神戸市は1983年9月の都市計画決定阪神住吉〜芦屋間の高架化を決め、1992年に工事計画を認可、着工した。阪神淡路大震災をはさんで2005年に住吉〜魚崎間の工事が完了、06年から魚崎より東の区間を着工した。古くからの市街地を走る阪神は周辺の土地に余裕がなかったこともあり、上下複線の片側から順次高架化している。上り線の高架化が完了するのは2019年の予定で、11カ所の踏切が立体交差に代わる。

 神戸市は12月6日に、電車が走る前の高架橋を歩くイベントを開催。東灘区の住民を対象に13日まで参加者を募集している。歩く区間は青木駅から深江駅までの約1キロメートルの予定だ。神戸市の久元喜造市長は10日の定例記者会見で「連続立体交差事業は予算の獲得も必要で、なお時間もかかるため、沿線住民の理解を得ながら工事を進め、早期の完成を目指したい」と話した。(地図は神戸市の発表資料より)

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