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神戸製鋼、今期一転の営業減益に 中国で建機の需要減、株価は続落

 神戸製鋼所は28日、2016年3月期の連結営業利益が前期比20%減の950億円になる見通しだと発表した。従来予想の1250億円から下方修正し、一転して減益になる見通しになった。新興国の景気減速が影響し、中国を中心にコベルコ建機の油圧ショベルの需要が想定を下回る見込み。加古川製鉄所でのトラブルで鉄鋼の生産量が計画を下回ったのも響く。中国で建機事業を手がける関連会社の株式評価損などもあり、連結純利益は前期比71%減の250億円の見通しと、従来予想の600億円から減益幅が大幅に拡大する。

 連結売上高は1%増の1兆9000億円を見込む。従来の1兆9500億円から増収幅が縮小する。売上高見通しの下方修正は、4〜6月期の決算を発表した7月28日に続き、今期2度目の下方修正になった。

 今期業績予想の下方修正を受けた同社の株価は、29〜30日の東京株式市場で続落した。相場全体が下落した29日に続き、30日も相場全体の上昇に逆らって下落。2日間の下げ幅は15円で30日終値は129円。2日間で1割超も下落した計算だ。

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