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川重の4〜6月期、純利益が38%増 米ボーイング向けなどが好調

 川崎重工業が7月31日午後に発表した2015年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比38%増の74億円だった。米ボーイング社向けに、航空機向けの分担製造品である機体が増えたほか、航空機エンジンの分担製造品も増えて利益を押し上げた。円安の恩恵も受けた。

 売上高は12%増の3400億円、営業利益は36%増の148億円だった。航空機の機体を含む航空宇宙部門や、エンジンなどを含むガスタービン・機械部門などが収益を牽引。米国やシンガポール向けが増加した鉄道車両部門も増収増益だった。増収だったにもかかわらず前年同期比続き赤字になった船舶海洋や、インドネシア向け2輪車が苦戦したモーターサイクル部門の赤字などを補った。

 2016年3月期通期の見通しは据え置いた。純利益は34%増の690億円を見込む。

 ただ同日の東京株式市場で、午後1時に決算が発表されると川重株は急速に伸び悩み、前日比下落に転じた。利益の伸びが株式市場の予想の大勢よりも小さいといった見方が広がったようだ。終値は前日比10円安の544円だった。

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