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スカイマーク、再生計画を提出 ANAと共同運行を実施へ

 民事再生手続き中のスカイマークは29日、東京地方裁判所に再生計画案を提出したと発表した。近く開催されるとみられる債権者集会で、債権総額の過半数に相当する債権者が賛成すれば承認される見通し。5年以内の再上場を目指す。30日付の神戸新聞朝刊などによると、スカイマークは29日に開いた記者会見で、神戸空港を離発着する便も含め運航便数を維持する方針を改めて示した。

 債権計画にはスカイマークは100%減資を実施して現在の同社株を無価値にすることを盛り込んだ。減資後、投資ファンドインテグラル(東京都千代田区、佐山展生代表)などスポンサー企業に対する第三者割当増資を実施する予定だ。新たな資本金は180億円の計画で、このうち90億円(50%)をインテグラル、60億1200万円(33.4%)を日本政策投資銀行三井住友銀行が今回のために折半出資したファンド「UDS」、残りの29億7000万円(16.5%)をANAホールディングスが出資する。

 スカイマークの取締役は6人とし、このうち3人をインテグラルから、2人をANAHDから、1人をUDSがそれぞれ指名する。このうちUDSが指名した取締役は社長を、インテグラルが指名した取締役の1人は会長に就く予定だ。従業員の雇用は原則として維持する。

 加えてスカイマークとANAHD傘下の全日本空輸(ANA)は共同運行を実施することでも合意したと発表した。実施する路線や便数などは今後決める。神戸空港ではスカイマークの21便を除くと残りの9便はすべてANA便またはANAとの共同運行便だ。日本航空は2010年に神戸発着便を廃止したため、神戸発着便の全便がANAの便名で運航する可能性も出てきた。

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