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井戸兵庫知事、地方交付税減額の財務省意向に反論 「実態わきまえない暴論」

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 兵庫県井戸敏三知事(写真=兵庫県が公開した動画より)は31日の記者会見で、地方自治体の財政運営が円滑であることを理由に財務省地方交付税を減額する意向を示していることについて、「実態を全然わきまえていない暴論だ」と反論。「何が『地方が楽で国が厳しい』だ、そっくりお返ししたい」と語気を強めた。

 自治体が基金を積み増していることから地方財政の安定を財務省が論じたことについて、井戸氏は「いちばん笑っちゃう」とバッサリ。本来は国が交付すべき地方交付税を国が支払うまでの間、自治体に臨時財政対策債を発行させるのと並行して、同債券の償還に備える基金を積み上げる制度を設計したのは国であると指摘した。

 「そうした自分が作った仕掛けを棚に上げて、結果だけで批判するのは財務省の得意なやり方」。「霞が関の役人の真剣さ、財源不足に対する対応ぶりは、あまり感じたことがない」などと述べ、地方への交付金減額を目論む財務省に対する怒りをあらわにしていた。

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