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7月の兵庫県鉱工業生産、2カ月ぶり低下 基調判断「横ばい傾向」据え置き

 兵庫県が20日に発表した8月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整済み)速報値は前月比で2.6%低下の97.9と、2カ月ぶりに上昇した。兵庫県は生産活動が「横ばい傾向」との基調判断を前月から据え置いた。

 生産指数を業種別にみて上昇が目立ったのは、前月さえなかった集じん機器や一般用蒸気タービンが伸びた「はん用・生産用・業務用機械工業」のほか、自動車排気ガス浄化用触媒や化粧品などが増えた「化学工業」など。半面、一般用タービン発電機や開閉制御装置などが減少した「電気機械工業」、旅客車や舶用ディーゼル機関などが減少した「輸送機械工業」の低下が目立った。

 同時に発表した7月の鉱工業生産指数の改定値は95.2と、速報値の96.6から比較的大幅に下方修正された。業種別では「電気機械工業」「情報通信機械工業」「輸送機械工業」などの下方修正が目立った。確報値にも間に合わなかったデータなどを反映させる「年間補正」の2015年分を、今回発表分から算入したのも影響したとみられる。

 同じ月の全国統計では、経済産業省が17日に発表した8月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整済み)確報値が前月比で1.3ポイント上昇の97.8と2カ月ぶりに上昇した。

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