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三ツ星ベルト、燃費を改善できる発電機用プーリ 量産納入を開始

 三ツ星ベルトは「バネ式減衰機構」が付いた自動車のオルターネーター(発電機)用プーリ「Smastar」(写真=三ツ星ベルトの発表資料より)を開発、量産納入を開始したと発表した。エンジンと発電機をつなぐベルトの張力変動を吸収する。張力の設定を下げることができ、結果として燃費改善につながるという。

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 自動車のエンジンはアイドリング・ストップや小排気量化、直噴化などの燃費を向上するための技術が多く投入された結果、回転数の変動が激しくなっている。この影響でエンジンと発電機などをつなぐ補機ベルトにも負荷がかかりやすくなった。

 今回開発したプーリは発電機側に取り付け、内臓するコイルバネでエンジンの回転変動を吸収する機構を持つ。燃費改善に加え、ベルトからの発音が抑えられたり、ベルトの寿命が伸びたりする効果も期待できるという。

 主力製品のベルトに関連する製品とあって開発に乗り出した。販売計画などは明らかにしていないが、三ツ星ベルトは今後もベルトと関連製品を組み合わせ、周辺の部品を一括して納入するシステムサプライヤーとして、自動車メーカーへの働きかけを強化する構えだ。

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