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日銀短観、製造業の改善続くも先行き慎重 「緩やかに回復」は据え置き

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 日銀神戸支店が3日に発表した全国企業短期経済観測調査(短観、9月調査)の兵庫県分 では、全産業の業況判断指数(DI)が前回調査から1ポイント改善のプラス1と改善が続いた。製造業では2ポイント改善の0になった。半面、非製造業は1ポイント悪化のプラス2と小幅ながら悪化が続いた。3カ月程度先の景況感を予想する「先行き」は全産業でマイナス2と、足元の0から悪化する見込みだ。

 業種別では、「金属製品」と「非鉄金属」の改善が目立った。一方、「建設」の悪化が続いたほか、「卸売」と「小売」の悪化も目立った。規模別では、前回の6月調査で改善した大企業と中小企業が小幅に悪化し、前回悪化した中堅企業が改善した。


 資金繰り判断DIは、3月に比べ大企業で「楽である」と答えた会社の割合が大企業と中堅企業で増えた。中小企業では減った。金融機関の貸出態度は引き続き緩いと感じている企業が多いようだ。一方、借入金利は上昇していると感じている企業が全規模でみて3四半期ぶりに増加に転じた。


 同時に発表した日銀神戸支店の管内金融経済概況では、兵庫県の景気について「輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの、基調としては緩やかに回復している」との見方を据え置いた。

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