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川重、韓国で世界最大規模のセメント排熱発電設備 19年春に稼働

  川崎重工業は27日、韓国セメント大手の双龍(サンヨン)セメントから排熱発電設備を受注したと発表した。同社の東海工場(韓国の江原道東海市)に設置する。最大出力は43.5メガワットを計画しており、セメント製造時の排熱による発電設備としては世界最大規模になるという。2019年春の稼働を予定する。

 セメントの焼成工程で発生する排ガスの熱を発電に利用する。設備は排熱回収ボイラー10缶と蒸気タービン発電設備1基などで構成。川重は発電設備全体の設計・調整や排熱回収ボイラ、蒸気タービン、制御装置などを提供するほか、運転の技術指導なども担当する。

 今回、排熱発電設備を導入することで、これまで大気に排出していたセメント工場の排ガスを有効活用し、工場全体の電力消費量の約30%を賄うことができるようになる。年間約17万トンの二酸化炭素(CO2)削減にもなるという。

 川重はこれまで約250件のセメント排熱発電設備を納入しており、実績が評価されて受注につながったという。これまで納入したうち3件は韓国だった。

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