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神戸市、韓進海運の空きコンテナ移動に補助金 破綻受け緊急対応

 神戸市は14日、8月31日に経営破綻した韓国の海運大手である韓進海運の空きコンテナを移動、保管する費用に対して補助金を出す措置を実施すると発表した。韓進による貨物の取り扱いが現在もなお停止したままで、韓進の空きコンテナが滞留して神戸港での荷役に影響が出る可能性が強まったため。

 補助金の対象は韓進のコンテナを取り扱うコンテナターミナルの運営会社。神戸港で荷役された空きコンテナの移動、回収、保管などにかかる費用をコンテナ1個あたり1万5000円を上限に、対象の運営会社からの申請に基づいて神戸市が負担する。対象の期間は9月1日〜12月31日までとした。

 神戸市は今回の措置について「円滑な港湾物流機能を維持することを目的とした緊急対応」(発表資料)が目的であるとしている。

 神戸港には、韓国・釜山港などで欧米行きの基幹航路に乗せるための韓進の集荷用コンテナ船(国際フィーダー船)が就航。このほか中国のコスコン、日本の川崎汽船、台湾の陽明海運とエバーグリーンの5社で「CKYHEアライアンス」を構成し、基幹航路を共有している。

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