G7保健相会合、「神戸宣言」採択し閉幕 塩崎厚労相「アジア各国ともっと連携を」・報道
12日まで神戸市中央区のポートピアホテルを会場に開催した7カ国(G7)保健相会合は、すべての人々の健康の重要性を再認識する「神戸宣言」を採択して閉幕したようだ。近畿地方や神戸のローカルメディアなどが相次いで報じた。
神戸新聞(電子版)やラジオ関西などによると、神戸宣言では世界的な感染症危機発生時の指揮系統確立など世界保健機関(WHO)の改革を支持する方針を打ち出した。認知症の治療薬開発や、薬剤耐性菌への対応強化などの重要性についての認識も打ち出したという。
宣言の内容からみて、会合は当初の予定通りに進み、大きな対立点などは特になかったとみられる。
今回はG7参加国(日本、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、英国、米国、欧州連合)に加え、高齢化が進むシンガポール、タイ、ミャンマー、ラオスの担当相も参加。塩崎恭久厚労相は会合終了後、記者団に「アジアの各国ともっと連携を深め、ともに歩まねばならないことがわかった」と述べたようだ。
G7保健相会合では12日午後0時半から記者会見を開いて「神戸宣言」を発表する予定だった。これから10時間以上経過した同日午後10半現在でも、厚労省は「神戸宣言」を報道機関以外に公表せず、ホームページなどにも掲載していない。