神戸経済ニュース

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久元神戸市長、G7保健相会合「市民にも直接的なメリット」 ラジオ番組で

 久元喜造神戸市長は4日午前にラジオ関西で放送(2日午前に収録)した神戸市の広報番組で、11〜12日に開催する7カ国(G7)保健相会合について「直接的なメリットが(神戸)市民にもないわけでない」と開催の意義を強調した。今回の会合で得た結論に基づいて、神戸市内の先端病院で臨床研究が始まり、やがては保険の適用を受けて広く医療行為として普及することへの長期的な期待を述べた。

 G7保健相会合では一定の結論を成果として「神戸宣言」などの形でまとめるとみられる。これを受けて神戸市が「自治体として何ができるのか考えるきっかけになる」と久元氏は指摘。背景として「わが国の医療水準は国際的に見ても高いうえ、神戸市は医療産業都市を展開してきたし、先端的な医療機関や研究所、大学もある」と説明した。

 テーマの1つになる感染症対策については「未知の感染症対策は1つの国では無理」と、国際的な枠組みで話し合うことの重要性を指摘した。一方で、エボラ出血熱が世界的に関心を集めた際に、「もしも神戸で患者が発生したらどう対応するのか、というのを中央市民病院でもしっかり準備していた」と明らかにした。

 加えて久元氏は「英語で、短時間だが医療産業都市の取り組みなどをプレゼンする」とも説明。英語ということもあり「プレッシャーを感じでいる」と話し、出演者の笑いを誘った。番組へのリクエスト曲も「グレーテスト・ラブ・オブ・オール(Greatest Love of All)」(ホイットニー・ヒューストン)と英語の曲を選んでいた。

 保健相会合には日本の塩崎恭久厚生労働相ら7カ国の保健担当相に加え、欧州連合(EU)の保健担当委員が出席する予定。感染症対策のほかユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(分け隔てない保健・医療の適用)と薬剤耐性菌の問題が主なテーマになる見込み。

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