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阪急阪神ホテルズ、六甲山ホテルを売却 大阪の自動車販売会社に

 阪急阪神ホールディングス傘下の阪急阪神ホテルズは25日、規模を縮小して営業していた六甲山ホテル(神戸市灘区)を、自動車販売や車両整備の八光自動車工業(大阪市阿倍野区)に売却すると発表した。譲渡契約を同日結んだ。売却額は公表していない。八光自動車はスパなどがあるホテルに再開発する方針だが、阪急グループの創始者である小林一三が過ごした旧館は保存する。

 阪急阪神ホテルズは10月3日付で六甲山ホテルを所有する会社分割を実施し、同日付で新設会社の全株主を八光自動車に譲渡する。譲渡後も八光自動車による開発協議がまとまるまで、阪急阪神ホテルズが六甲山ホテルの運営を受託する予定だ。

 八光自動車は開発協議は2017年12月末をメドにまとめる方針という。その後はスパやホールのあるリゾートホテルに建て替える。小林一三ゆかりの旧館は保存し、活用方法を検討する。同社が取り扱う高級外国車などでドライブする目的地の1つになるとあって、自動車販売との相乗効果も意識したとみられる。

 六甲山ホテルは1929年に宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)の別館として開業した。自動車を使えば神戸の中心市街から30分程度で到着するが、六甲の豊かな森林に囲まれる。小林一三も避暑地として愛用。客室の窓からは神戸市街の夜景も見える。昨年12月に耐震強度不足などを理由として旧館を閉鎖していた。

 

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