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東洋水産、基幹工場に物流センターを併設 神戸市西区に「関西工場」

 東洋水産は、神戸市西区の工業団地「神戸テクノ・ロジスティックパーク」で建設している関西工場(写真=東洋水産の発表資料より)が月内に完成すると発表した。現在の神戸工場(神戸市東灘区)から主要製品の製造機能を移転し、西日本全体に「赤いきつねうどん」などを供給する基幹工場だ。物流センターを併設し、関西工場以外で製造した製品も集約。安定した商品供給につなげる。

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 同社は昨年5月に用地を取得し、同8月に新工場を着工した。1年間の建設工事を経て月内にも神戸工場から主要製品の生産ラインを移転し、稼働を開始する予定だ。鉄骨構造の3階建てで、延べ床面積は4万2000平方メートル。総投資額は約197億円になった。「マルちゃん」ブランドで展開する「赤いきつねうどん」のほか「昔ながらのソース焼きそば」「カレーうどん」など、カップ麺と袋麺を生産する。

 大型の直線ラインを敷設するほか、空調の集中管理や断熱性が高い建屋構造の採用などで、省力化や省エネにつなげる。資材自動倉庫を導入し、原材料の管理体制も効率化した。集中管理や自動化など人手を減らすことで、ここ数年で急速に関心が高まった異物混入への対策にもなるとみられる。

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