川重、東京・お台場にロボットのショールーム 一般客も呼び込み
川崎重工業は6日、東京都港区台場のビルにロボットのショールーム「Kawasaki Robostage(カワサキ・ロボステージ)」を開いた。ロボットの導入を検討する企業の担当者だけでなく、広く一般客も呼び込み、同社のロボット事業をアピールする。5日に開いた開場式典には金花芳則社長が出席した。
同社は2014年10月に西神戸工場(神戸市西区)で国内最大級のショールームを開設。ロボット実機の展示や操作を経て、販売先との商談を進められるようにしていた。2020年に開催する東京五輪にかけて訪日外国人が一段と増えるとみられる東京に拠点を置き、さらに効率よく同社のロボット事業の情報発信をねらう。
展示は「人とロボットの共存・協調の実現」をメーンテーマに設定。今後予想されるロボットが広く普及した社会を先取りする内容にした。そのうえで欠かせない同社の技術力や、新たな製品を生み出す想像力の強さを訴える。産業用ロボット実機の展示だけでなく、ロボットに似顔絵を描いてもらったり、プログラム制作の体験などもできる。
新交通ゆりかもめ・お台場海浜公園駅から徒歩約5分、トレードピアお台場の1階。展示スペースは132平方メートル。9月末までは午前10時から午後6時まで無休で営業する。以降は随時、運営を見直すようだ。
6日付の日本経済新聞や神戸新聞によると、5日の開場式典では川重が東京大学と組み、災害現場でも作業できるヒト型ロボットを開発すると明らかにしたという。