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カルナバイオ、1〜6月期の最終赤字3300万円 創薬事業の減収で

 カルナバイオサイエンスが5日に発表した2016年1〜6月期の連結決算は、最終損益が3300万円の赤字(前年同期は6億6600万円の黒字)だった。前年同期に計上した大口案件がなくなった反動で大幅な減収だったが、有価証券売却益と税金費用の減少が下支えになった。

 売上高は前年同期比61%減の4億4200万円、営業損益は1億9500万円の赤字だった。前年同期には小野薬品工業から請け負った、特定の性質を持つ化合物を選び出すスクリーニングの大口受注に基づく売上高を計上したが、これがなくなった。さらに創薬部門は1〜3月期に売上高を計上できなかった影響もあった。

 創薬部門新たなライセンス契約などの有無により収益は大きく左右されることから、全社としての収益予想は開示していない。キナーゼたんぱく質の販売やスクリーニングなどの創薬支援部門は2016年12月期の営業利益が前期ひ22%減の3億2000万円の見通しと、従来予想を据え置いた。

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