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六甲バターの今期、税引き利益62%増に上方修正 原料チーズの国際価格が下落

 六甲バターは5日、2016年12月期の単独税引き利益が前期比62%増の31億円になる見通しだと発表した。従来予想の24億円から上方修正し、増益幅が拡大する。家庭用チーズの販売が好調に推移しているうえ、原料チーズの国際価格が下落。円高も追い風になって採算が改善する見込みだ。

 売上高は6%増の475億円、営業利益は63%増の48億円を見込む。海外では中国を中心とした新興国経済の減速などを背景に、原料チーズの供給過剰感があるようだ。米農務省によると出荷前の原料チーズである米国産ナチュラルチーズは6月の在庫量が過去最高を記録。このため原料チーズの国際価格は当面上値が重いとの見方が多い。

 同時発表した16年1〜6月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比77%増の14億円だった。同社の従来予想12億円を上回った。チーズ、ナッツ、チョコレートのいずれも売上高は前年同期を上回ったのが寄与した。売上高は6%増の230億円、営業利益は92%増の22億円。従来予想は227億円、19億円だった。

 前期据え置きの年17円50銭とする配当計画は維持した。

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