大吟醸のフルーティーな香りを日本酒パックで 菊正宗
菊正宗酒造は3日、紙パックで販売する手ごろな価格の日本酒でありながら、大吟醸のようなフルーティーな香りに仕上げた「菊正宗しぼりたてギンパック」を9月5日に全国で発売すると発表した。1800ミリリットル入りと900ミリリットル入りの2種類(写真=菊正宗酒造の発表資料より)。
最近の日本酒業界では若手杜氏の台頭や大吟醸ブームなどを背景に品質が大幅に向上し、国内外から注目を浴びる銘柄が相次いだ。これらの銘柄は酒造りに適した米をふんだんに使い、火入れ処理を1回程度に抑えた甘みのある吟醸香が特徴だ。だが、高価かつ品薄とあって入手が難しい銘柄も多い。
従来の日本酒パックでは難しい品質だったが、菊正宗は新酵母「キクマサHA14酵母」を開発。低精白でも大吟醸のようなフルーティーな香りを実現した。火入れ処理を1回だけにすることでフレッシュな風味を残すことにも成功、上質な日本酒を毎日の食卓で楽しめるようにした。
シルバーを基調にしたパッケージで高級感を演出する。高香気・普通酒(生貯蔵酒)でアルコール分は14%以上15%未満。希望小売価格は1800ミリリットルが1480円(税別)、900ミリリットルが748円(同)とした。