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三菱重工、食品包装機械を「メカトロ」に統合 効率化、輸出拡大などねらう

 三菱重工業は28日、傘下の三菱重工メカトロシステムズ(神戸市兵庫区)が三菱重工食品包装機械(名古屋市中村区)を10月1日付で合併すると発表した。両社とも三菱重工が全額出資する完全子会社。拠点の統合や情報共有などで、事業の効率化や輸出の拡大などをねらう。合併後の売上高は800億円強になるとみられる。

 グループ内の中小規模事業を強化する一環という。メカトロ社が食品包装機械社を吸収合併する形とし、本社は引き続き神戸市に置く。食品や飲料メーカー向けの機器やプラント設計に強みを持つ食品包装機械の技術と、幅広い分野の産業用機械を手がけるメカトロの技術に親和性が高いと判断したようだ。

 メカトロ社は旧神菱ハイテックや旧三菱重工環境エンジニアリングなどが統合して2009年10月に発足。最近では14年に旧三菱重工パーキングなども合併し、三菱重工のグループ内では工場向けなどメカトロニクス製品の中核企業になっている。2016年3月期の売上高は753億円、純利益は80億円だった。統合後の従業員数は1350人になる。

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