神戸経済ニュース

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まやビューラインなど、8月22〜26日に無料運行 三宮から無料バスも

 神戸市は25日、同市が運営する摩耶ケーブル線と摩耶ロープウェー線の「摩耶ビューライン」と六甲山上と有馬温泉を結ぶ「六甲有馬ロープウェー」を8月22〜26日に無料で運行すると発表した。六甲・摩耶の自然に市民や観光客が親しむ機会を増やし、観光地としての活性化を狙った社会実験。期間中はJR三ノ宮駅のターミナル前から摩耶ケーブル下まで直行する臨時無料バスも運転する予定だ。(写真は摩耶ロープウェーから神戸港方面=2015年8月撮影)

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 「市街地よりも摩耶山上で4度、六甲山上で6度低いと、子供のころから聞かされてきた」。神戸市の久元喜造市長は25日の定例記者会見で、こう話した。山の上は「天然のクールスポット」「多くの人が涼しいところで過ごせば、電気代の節約にもなるだろう」と久元氏は続けた。摩耶ビューラインは大人1人で往復1540円。六甲有馬ロープウェーは同1820円だ。これらが無料になるうえ、乗車時に受け取る「うちわ」を提示すれば山上の観光施設で記念品の配布、飲食店での飲み物サービスといった特典もある。

 ただ無料で運転する22〜26日は夏休み期間中だが月曜日から金曜日と平日に当たる。六甲山と市街地を結ぶ他の交通機関への配慮もあったとみられる。まやビューラインを期間限定で無料にする社会実験は昨年も計画されたが、民間の交通機関から「民業圧迫」との声が出たため実現しなかったという経緯がある。

 三宮からの無料バスは1日に10本を運行。同じ路線を走る通常の18系統は引き続き有料だ。2017年8月に市営交通100周年を迎えることから、神戸市は記念行事のプレイベント(事前行事)としても位置付ける考えだ。

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