兵庫県の10年債、表面利率0.05％・100円で条件決定 発行額200億円

　兵庫県は15日、機関投資家向けに発行する10年物の公募地方債の発行条件を決めた。表面利率は0.05％、発行価格は100円（応募者利回り0.05％）に決まった。発行額は当初100億円を予定していたが、投資家への聞き取り調査の結果、需要が強かったことから200億円に増額した。

　新発10年物国債利回りに対する上乗せ幅を0.145％、または利回りの絶対値で0.05％として投資家の需要を探ったという。この日は10年債利回りが上昇したが、マイナス0.230％前後で推移していたことから、利回りが0.05％に条件決定した。

　主幹事は野村証券、みずほ証券、東海東京証券、クレディ・スイス証券が務めた。午前９時50分に募集を開始し、同９時52分に主幹事が完売を確認。均一価格リリースを宣言して流通市場で自由に売買できるようになった。