神戸経済ニュース

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井戸兵庫知事、神商次期会頭に「大きく期待している」

 兵庫県井戸敏三知事は4日の定例記者会見で、神戸商工会議所の次期会頭にシスメックスの家次恒会長兼社長が就任することについて「大きく期待している」と述べた。大橋忠晴会頭(川崎重工業相談役)は退任し、後任に副会頭に務めている家次氏をあてるもよう。一部報道などによると11月に臨時議員総会を開いて正式に決めるとみられる。

 これまでは「神戸商工会議所といえば川重、神戸製鋼、従来の神戸銀行とで若干持ち回りみたいな動きがあった」と指摘。そのうえで「今回は初めて(これまでの)有力企業外の会頭が選出されたことで、神戸の経済界でも大きな期待が寄せられると思う」と述べた。

 シスメックスは医療用の検査機器と試薬を世界で販売する。売上高の約8割が海外だ。ただ検査機器は原則として県内の工場で製造していることもあり、井戸氏は「兵庫の資源を生かした発展という面で、シスメックスの成長モデルを生かし、兵庫・神戸の経済発展にリーダーシップを期待したい」とも語った。

 シスメックスの売上高は2016年3月期で2531億円と東証1部の上場企業の中では、やや小ぶりだ。ただ株式時価総額は神戸市内に本社を置く企業では唯一、1兆円を上回る。神戸商工会議所の会頭は県内に18ある商工会議所の連合会で会頭も務める。

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