スルッとKANSAI対応カードの取り扱い終了へ ICカードに完全移行・18年1月
関西を中心とした鉄道・バスの63社で構成するスルッとKANSAI協議会(大阪市中央区)は1日、同協議会の加盟各社共通で利用できる「スルッとKANSAI」に対応した磁気方式のプリペイドカードの取り扱いを終了すると発表した。新しいカードの販売は2017年3月末まで、利用は18年1月31日の終電・終バスまでにする。
阪急電鉄「ラガールカード」、阪神電鉄「らくやんカード」、山陽電鉄「エスコートカード」、神戸電鉄・北神急行電鉄「すずらんカード」などが対象だ。売り切れたなどで販売終了が繰り上がる場合もある。手元のカードは17年3月末の販売終了後も18年1月末までは、従来同様に使うことができる。
磁気方式の共通カードは1996年3月から運用を始めたが、2004年8月に非接触型ICカード方式で多様な機能を持つ「PiTaPa」の運用を開始して以来、枚数の減少が続いていた。加盟各社はICカードへの移行にメドが付いたと判断し、サービス終了の時期設定に踏み切った。
18年1月末までに使い切れなかった分については、カードを販売した各社が改めて利用者に通知する予定としている。現時点で各社共通の対応は決まっていないようだ。