神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

三菱地所、さとう向け物流拠点を着工 17年6月に完成予定

 三菱地所は神戸市北区で、北近畿を中心に「アイティ」「フレッシュバザール」など小売店を展開するさとう(京都府福知山市)専用の物流施設「ロジクロス神戸三田」を17日に着工したと発表した。鮮魚、精肉、惣菜加工センターに倉庫を併設。24時間の稼働が可能で、西日本広域に向けた配送ができるようになる。(図は完成予想図=三菱地所の発表資料より)

f:id:gaku-tokyo:20160626220559p:plain

 都市再生機構(UR)が開発した工業団地の神戸リサーチパーク赤松台に建設。近隣にはキリンビール神戸工場(神戸市北区)や、かねふくめんたいパーク神戸三田(同)など食品工場が並ぶ。中国自動車道六甲北有料道路神戸三田インターチェンジから近く、食材の搬入や製品の配送に向いた立地だ。併せてURが開発した神戸リサーチパーク鹿の子台、同上津台と住宅地からも近く、従業員を安定的に確保できる見通しだ。

 敷地面積約2万平方メートルで、延べ床面積は1万4465平方メートル。鉄骨2回建てで、冷蔵、冷凍、常温の3温度に対応する。共用部に発光ダイオード(LED)照明を採用するなど省エネにも配慮したことで、日本政策投資銀行の認証制度では5段階で2番目の高評価を得た。さとうは福知山市にある既存の物流施設と並んで、商圏拡大の拠点にする計画のようだ。

 三菱地所が単独で開発する物流施設としてはロジクロス福岡久山(福岡県糟屋郡久山町)、ロジクロス厚木(神奈川県厚木市)に続く3カ所目で、近畿では初の計画になる。同社は今後も年2〜4件の開発用地取得を目指し、全国の物流施設開発に取り組むとしている。物流施設だけに投資する不動産投資信託(REIT)などに組み入れる需要も想定される。

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved