神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

三菱電、神戸の制御盤新工場が完成 売上高3割増めざす

 三菱電機は23日、交通システムや電力システムなどに必要な「制御盤」の新工場(写真=三菱電の発表資料より)が神戸地区(神戸市兵庫区)に完成したと発表した。今月から順次稼働する。西神地区(神戸市西区)に分散していた工場機能の一部を集約して連携を強化し、新興国のインフラ投資などで需要が増えるとみられる制御盤の増産につなげる。制御盤の出荷増などを通じて神戸地区の売上高を2020年までに売上高を現在に比べ30%伸ばすのが目標だ。

f:id:gaku-tokyo:20160623173659j:plain

 新工場は地上6階建てで、生産と試験の場所に加え、事務所スペースも設けた。電源装置、系統安定化機器、系統用保護継電装置、電力系統監視制御システムを製造する。再生可能エネルギーの普及で従来以上に電力の安定化が必要になっているほか、スマートグリッド(次世代送電網)の導入などで国内でも需要は増す見通し。制御盤の増産体制構築は急務だったようだ。

 三菱電の技術を活用し、新工場の省エネにも取り組んだ。照明は全て発光ダイオード(LED)を採用。空調や換気には最新の高効率機器、エレベーターには下りの場合に発生する電気を使い回せる回生コンバーターを投入した。年間あたり約600トンの二酸化炭素(CO2)排出を抑えることができた。

 

▽関連記事

三菱電、神戸に制御盤の工場新設 (2015/06/14)

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved