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神戸経済ニュース

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神戸・北野「サテンドール」が閉店へ 74年オープンの老舗ジャズクラブ

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 神戸・北野の老舗ジャズクラブ「サテンドール」(神戸市中央区、写真は舞台)が7月17日に閉店する。1974年のオープン以来、サラ・ヴォーンカーメン・マクレエアート・ペッパーなど、来日した有名なジャズの演奏家が数多く出演した名門が、42年の歴史に幕を下ろす。6月18日にはグラミー賞候補にもなった神戸出身のピアニスト小曽根真さん、真さんの父でオルガニストの小曽根実さん、真さんの弟でサックスの小曽根啓(ひろし)さんがそろって出演し、大盛況だった。

 北野坂沿いで1962年にオープンしたソネ(神戸地中央区)と並び、「ジャズの街・神戸」の中心的な存在だった。だがオーナーの渡邉つとむさん(47)の突発性の難聴で耳が聞こえにくくなる状態が続いているという。療養のためもあって閉店を決断した。18日のライブ演奏では小曽根真さんが楽曲紹介の合間にサテンドールの閉店に触れ、惜しみながらも「少しは彼を休ませないと」と理解を示していた。

 オープン当初はハンター坂を少し登った場所にあったが、1995年の阪神大震災で入居していたビルが損壊。震災後に現在の場所である中山手通り沿いのビル2階に移った。震災は渡邉さんが同店を引き継いで3年目のことだった。渡邉さんは「自分にとって大切な店ということもあり、(店舗を引き継ぐ)後継者などは考えなかった」という。この先のサテンドール復活に含みを残した形にもなるが、「今後のことは体調が回復してから考える」と話す。

 ハンター坂のころは同店がビル1階に入居し、2階には小曽根実さんが経営するジャズクラブ「m.m.Join(エム・エム・ジョイン)」があった。そうしたことからサテンドールと小曽根ファミリーの縁は深い。最終営業日の7月17日は小曽根啓さん率いるカルテット(4人編成のバンド)で締めくくる。飲食代などと別に鑑賞料1000円が必要だ。サテンドールとの別れを惜しむミュージシャンたちの飛び入り参加も、あるかもしれない。

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