神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

アシックス、今期純利益32%増に下方修正 米国が伸び悩み、為替差損も重荷

 アシックスは17日、2016年12月期の連結純利益が前期比32%増の135億円になる見通しだと発表した。従来予想の185億円から下方修正した。米国での売上高が想定を下回って推移しているうえ、足元で急速に進んだ円高のため海外売上高が目減りする影響も受ける。為替差損の計上も響く。配当金は期末に23円50銭の計画を据え置く。

  売上高は6%減の4030億円、営業利益は16%減の230億円を見込む。従来予想の4370億円、290億円から一転して減収減益予想になった。国内事業は収益性が改善するが、米国事業では取引先の破綻や信用不安に備えて引当金を積み増すことも響くという。

 業績予想の前提になる為替レートを1ドル=110円、1ユーロ=123円などと、従来の1ドル=120円、1ユーロ=130円から円高方向に見直したのも影響した。外貨建ての預金や債権、債務を評価替えが発生し、結果として為替差損を計上する見込みになった。

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved