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川重、バイクの国内販売網を再編 「専門店」と「正規取扱店」に

 川崎重工業は16日、同社製のオートバイで全車種を取り扱う「カワサキ専門店」と、排気量400ccまでの中小型車を取り扱う「カワサキ正規取扱店」の2系統に国内販売網を再編すると発表した。2017年度から始め、19年度には完了する計画だ。これまでは全ての店舗で全車種を取り扱ってきたが、大型車を扱う店舗を絞り込む形だ。

 これまで川重の国内販社であるカワサキモータスジャパン(明石市)直営6店舗だけをカワサキ専門店と呼んできたが、今回の再編で直営店以外も含めた120店舗程度がカワサキ専門店と称し、国内販売する全車種を取り扱う見通し。一方で、中小型車のみを取り扱う正規取扱店にとっては在庫や保守サービスなどの負担が軽くなり、販売効率が高まるとみられる。

 川重が販売網の再編に踏み切る背景には、需要の減少がある。日本自動車工業会によると、2015年のオートバイ国内販売台数(原付含む)は約37万台だった。ピーク時の約320万台に比べ8分の1に減少しており、販売の効率化は必須になっていた。一方、ここ数年は川重の主力である軽・小型のオートバイは緩やかに回復していることから、テコ入れも狙うという。

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