神戸経済ニュース

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近畿経産局「関西航空機産業プラットフォーム」を立ち上げ 供給網の強化など

 経済産業省の近畿経済産業局は15日、技術的な連携やサプライチェーン(部品などの供給網)の強化などを目的に「関西航空産業プラットフォーム」を立ち上げると発表した。2009年から「関西航空機市場参入等支援事業」としてセミナーや企業間の仲立ちなどを手がけていたが、世界の航空機産業の成長に合わせて経産局も取り組みを加速する。まず近畿の航空機産業に関わる企業トップらで、当面の課題などを話し合う。

 新興国での空港整備が進んだことなどを背景に、最近では年率約5%ペースで旅客需要が伸びている。世界的に航空機製造の市場も拡大しているが、海外企業などとの競争も激しさを増す。このため国内企業の連携を一段と強化し、より多くの航空機需要を取り込めるようにする狙いがあるようだ。

  21日には初回の運営会議を大阪市内で開く。川崎重工業三菱重工業神戸製鋼所など近畿に拠点を置く航空産業大手や中堅・中小企業のトップらに加え、自治体や支援機関等の担当者が出席する予定だ。経産局が全国各地の支援策と今年度の事業計画を説明した後、出席者の間で今後5〜10年を見据えた課題などについて意見交換する。

 運営会議で挙がった課題を解決するために担当者レベルで話し合う実務者会議も開催する計画だ。運営会議、実務者会議ともに事務局は公益財団法人の新産業創造研究機構神戸市中央区)が務める。

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