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神栄、メキシコで試験受託事業 現地の検査機関と提携

 神栄は13日、メキシコの研究機関と試験受託事業で提携する契約を結んだと発表した。主として自動車向けの素材について、腐食試験や自然環境に対する耐久性を調べる試験などを受託する事業をメキシコで始めるため。このところ日本の自動車メーカーのメキシコ進出が増えており、現地での研究開発が増えていることに対応する。提携契約に基づいて準備を始め、11月の事業開始を予定している。

  神栄はこれまで、現地のメーカーやメキシコに進出した日本の企業などに対し、日本製の検査・試験装置を販売してきた。ただ、自社の試験設備がいっぱいだったり、小規模で試験設備を持たない企業が試験を外部に委託する際、現状では精度が高い日本製の検査機器を使うのが難しい。このため神栄が現地の研究機関に試験を取り次ぐ形で、神栄が持ち込んだ日本製の検査機器を使った試験ができるようにする。

 提携先の研究機関は「Centro de Investigación y Desarrollo Tecnológico en Electroquímica」(電気化学技術開発研究センター)。メキシコに27カ所ある公立研究所の1つで、メキシコ国歌価格技術審議会が運営する。メキシコの自動車産業の中心地であるケタレロ州に拠点を置き、ここにスガ試験機(東京都新宿区)が製造した機器を設置し、試験を受託する計画という。

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