神戸港から2泊3日の帆船体験 中高生の参加者募集、国交省など主催
国土交通省の神戸運輸監理部は10日、神戸港を7月26日に出発する2泊3日の体験航海を開催すると発表した。民間の一般社団法人であるグローバル人材育成推進機構の練習帆船「みらいへ」で紀伊半島沖を通過し、鳥羽港(三重県鳥羽市)に到着する。中高生を対象に30人の参加者を募集する。(写真は停泊する「みらいへ」=横浜港・ぷかりさん橋で)
船上ではマスト登りや帆を張る作業、海図の読み方の学習と操舵、甲板の清掃などを体験する。船員を育成する事業の一環として中高生の海事に対する理解を深めるのがねらい。神戸市みなと総局や同市の教育委員会、海運会社などで構成する神戸海事地域人材確保連携協議会が企画し、神戸運輸管理部と神戸市みなと総局などで主催する。
使用する帆船「みらいへ」は国内で唯一民間が保有する練習帆船。全長約52メートルで、マストの最も高い部分は甲板から約30メートルになる。1992年の進水で、当初は大阪市が「あこがれ」として所有していた。これをグローバル人材育成推進機構が譲り受け、2013年に「みらいへ」として就航。企業向けの新人研修などに活用している。
参加費は無料で、5回の食事付き。希望者は所定の用紙に必要事項を記入して、神戸運輸管理部に申し込む。7月8日必着。締め切り後に選考結果を本人宛で通知する予定としている。