神戸経済ニュース

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神戸市、空港ターミナルを39億円で買い取りへ 運営権売却へ備え

 神戸市は神戸空港のターミナルビルを39億円で買い取る方針だ。現在は神戸市や兵庫県、民間企業などが出資する株式会社の神戸空港ターミナル(神戸市中央区)が保有するビルを、空港運営権の売却に備えて所有権を神戸市に集約するのが狙い。神戸市が13日に始まる神戸市議会の6月議会に向けて6日に議案を提示し、明らかになった。

  神戸市は滑走路を使用した航空機の離着陸に加え、ターミナルビルの運営や駐車場経営も、売却する運営権に含める予定という。久元神戸市長は5月30日の定例記者会見で、「9月ぐらいに(運営権売却の)実施方針を公表する、来年夏ごろに優先交渉権者を選定する、可能であれば2018年春の事業開始ができないか」との見通しを話していた。

 神戸空港関連では運営権を設定できるよう、神戸空港条例の改正案も6月議会に向け提示した。神戸市は関西国際空港伊丹空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)に運営権を売却し、3空港一体の運営を目指す。ただ関西エアポートが神戸空港の運営権に関する入札などに参加するか現時点で態度を明確にしていない。

 このほか満88歳で1万円、満100歳で3万円を配布する「敬老祝い金条例」の廃止や、空き家対策の強化、消防艇製造などを含む14議案と、市長の報告事項1件を市議会に提出。6月議会での審議を求める。

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