日銀神戸支店、景気の基調判断を据え置き 6月の金融経済概況
日銀神戸支店が3日に発表した管内の金融経済概況では、景気の基調判断を「輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの、基調としては緩やかに回復している」と前回5月10日と同じ表現に据え置いた。個人消費も前回弱めた見方を据え置いた。
個人消費について日銀神戸支店は「一部に弱めの動きがみられるものの、底堅く推移している」との見方を据え置いた。3月に前年同月を下回ったスーパー売上高は、4月に増加に転じたが、引き続き百貨店の売上高が前年を下回ったのを意識したとみられる。
輸出については「横ばい圏内で推移」、設備投資は「増加している」、公共事業は「高水準ながら緩やかに減少」との見方を据え置いた。
金融面の趨勢に大きな変化は見られなかった。神戸支店の管内金融機関による貸出残高が前年比0.7%増加した一方、貸出約定平均金利は前月比で0.005%低下の1.360%だった。預金残高は前年比2.8%増加した。