神戸経済ニュース

こちらは旧サイトです。新サイトは http://news.kobekeizai.jp をご覧ください。

フジッコ、19年3月期の売上高700億円目指す 新中期計画

 フジッコは27日、2019年3月期を最終年度とした中期経営計画の説明会資料を同社のホームページを通じて開示した。最終年度の売上高は700億円、営業利益63億円を目指す。16年3月期をそれぞれ19%、27%上回る水準になる。主力の豆・昆布事業に加え、惣菜事業で稼ぎ出した現金を、カスピ海ヨーグルト関連や新規事業への投資に回し、長期的な成長につなげる構えだ。

  フジッコは16年3月期まで7期連続で増収増益、営業利益は2期連続で過去最高を更新。今期も増収増益を見込んでおり、最高益を更新の見込みと好調だ。以前から主力だった豆・昆布事業が総じて安定的に推移したのに加え、惣菜事業が成長に寄与。カスピ海ヨーグルトのヒットにも恵まれた。さらに不採算事業からの撤退もはたし、利益率も改善した。

 こうした強みを生かす形で、今後3年間では市場シェアの向上による豆・昆布の年平均4%成長、洋惣菜を育成することなどで惣菜事業の年平均8%成長をそれぞれ見込む。両事業で売上高の約8割を占める公算だ。並行して「成長の芽」になっているカスピ海ヨーグルトへの研究開発投資のほか、新規事業としての介護食事業への進出、海外市場の開拓も進める。新規事業M&A(合併・買収)も含めて検討するという。

 25日に前期決算とあわせて説明会を開催し、福井正一社長が説明したとみられる。

copyright(c)2014 by Kobe Keizai News, all rights reserved