神戸経済ニュース

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国際的に「健康補う枠組み」整備を提言 G7神戸保健相会合で、厚労省懇談会まとめ

 厚生労働省は23日、同省の「国際保健に関する懇談会」(座長、尾身茂・独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)が提言書をまとめたと発表した。人々の健康を国際的に補い合う枠組み「グローバル・ヘルス・アーキテクチャー」の構築などを、9月11〜12日に開く7カ国(G7)保健相会合で呼びかけることなどを盛り込んだ。

  国際的に健康を補う枠組みづくりには、各国の行政組織など健康危機に対応する機関、ファンドなど支援する仕組み、健康危機に対応するための人的・物的資源の確保などが必要であると指摘。そうした仕組みづくりの議論を日本がリードするよう促した。

 加えて構築した枠組みは、高齢化や多様化、医療費の増加といった各国の事情に沿った形で維持する必要性にも言及。加えて、一部の熱帯病など利益面から民間の医薬品メーカーが開発に取り組みにくい診断薬、治療薬、ワクチン開発の促進なども訴えた。

 同懇談会は9月の神戸保健相会合を控えて昨年8月から5回開催。感染症対策などを念頭に国際保健の重要性や、国際社会に呼びかける方策などについて有識者らが討議した。

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