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川重、鉄道台車にもライムグリーン JR四国に納車

 川崎重工業は19日、バネの素材に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用した鉄道車両用台車「efWING」(写真=川重の発表資料より)4台を四国旅客鉄道(JR四国、高松市)に納入したと発表した。新素材の採用で安全性と乗り心地を改善したうえ、バネと車輪部分に川重の2輪車でイメージカラーになっているライムグリーンを使用したのが特徴だ。

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 新しい台車はJR四国の7200系近郊型電車の2両に使用する。従来の121系を7200系にリニューアルするにあたり、川重が製造する新型台車の採用を決めた。CFRPの板バネを採用したことで、鋼のコイルバネを使った従来の台車よりも大幅な軽量化に成功。力がかかった際には台車全体がたわむことから、車輪がレールに与える力も安定し、乗り心地の改善や脱線防止にもつながった。

 さらにライムグリーンの塗装を一部に採用したことで、一目で川重製の台車と分かる。川重の車両事業のブランド浸透が期待できるほか、斬新な台車のデザインに鉄道ファンの間でも話題になりそうだ。JR四国は6月以降、営業運転に投入する予定としている。(下の写真は川重の2輪車=資料写真)

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