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バンドー化学の前期、純利益17%増 中国で農業用機械向け好調

 バンドー化学が12日に発表した2016年3月期の連結決算は、純利益が前の期比17%増の43億円だった。中国で市場開拓した農業用機械向けのベルトが好調だった。米国などで産業機械向けも伸びた。原油価格の下落を背景とした原料安もあって、自動車向けの減速を吸収した。期末配当は従来予定通り6円とした。

  売上高は2%減の932億円、営業利益は24%増の59億円になった。米国とアジアでは民間の設備投資需要が堅調だった恩恵を受けた。中国では農業機械購入の補助金が再開されたのが追い風になった。原油安がナフサ価格の下落に波及し、原料調達コストの抑制につながった。

 17年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比3%増の45億円になる見通し。自動車向けは不透明感が残るが、中国の農業機械向けに加え、環境・省エネ分野向けに新製品を投入する。売上高は1%増の940億円、営業利益は21%増の58億円を見込む。年間配当は据え置きの12円を予定する。

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