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石光商事の社長に石脇取締役が昇格 森本社長は会長に

 石光商事は10日、石脇智広取締役(46)が社長に昇格する人事を発表した。森本茂社長(62)は代表権のない会長に就く。新たな中期経営計画がスタートする年にあたり、経営体制を一新するのが目的という。両氏とも6月29日に開く株主総会、総会終了後の取締役会を経て正式に就任する予定だ。

 石脇氏は1999年に子会社でコーヒー焙煎の関西アライドコーヒーロースターズに入社。2001年に石光商事の研究開発室長に就いた。12年に執行役員、14年に取締役に就いてもなお研究開発室長を兼務した。社長就任後も研究開発室長委嘱とする。

 同日に2016年3月期の連結決算も発表。最終損益は3億8200万円の黒字(前の期は1億5100万円の赤字)だった。製菓や給食業者向けにミカンや黄桃の缶詰が好調だったほか、プレミアムコーヒーを中心にコーヒー生豆なども伸びた。売上高は売上高は前の期比10%増の395億円、営業損益は2億7100万円の黒字(前の期は1億6400万円の赤字)だった。

 17年3月期の連結純利益は前期比87%減の5000万円を見込む。確定給付型から確定拠出型に年金制度を改めることに伴い、約2億3800万円の特別損失を計上する見通しという。売上高は4%減の380億円を見込む。年間配当は前期据え置きの10円を予定。

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